本物のC

環境構築:コマンドライン


コマンドラインを開く

コマンドライン(command line)とは OS の提供するプログラムの一つで、文字の入力により対話的にコンピュータを操作できます。(正式にはコマンドラインインタープリタとかインターフェースとかですが実際にそう呼ぶ人はいません。他にシェル、ターミナル、端末エミュレータ等の用語もあるのですが、多分これが一番通じやすいと思います。)

Windows の場合、「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューから探すなり Windows キーと R キーを同時押しするなりで開き、cmdと入力して実行します。

C:\Users\UserName>  

という感じで「現在のディレクトリ>」と表示されます。

Macintosh の場合は Finder から「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を実行します。(シェルを弄っていなければ)

HostName:~ UserName$  

という感じで「ホスト名:現在のディレクトリ ユーザー名$」と表示されます。

Linux ならば大抵は「端末」(Terminal)という名前でアプリケーションに入っていると思います。表示は

UserName@HostName:~$

とかそんな感じでしょう。

コマンドを実行する

以下ではさっきの様な表示を省略して単に

$

と書く事にします。

例えばgcc --versionというコマンドを入力する事をここでは

$ gcc --version

と書きますが、Windows ならば実際には

C:\Users\UserName> gcc --version

の様になります。

さて enter を押してこれを実行し、

gcc (GCC) 4.8.1 Copyright (C) 2013 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

とか

i686-apple-darwin11-llvm-gcc-4.2 (GCC) 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2336.11.00) Copyright (C) 2007 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

とか表示されれば、既に C コンパイラが使えるので以下の導入手順は飛ばす事が可能です。(--versionはバージョンを表示する gcc のオプションです。gccだけで実行すると「入力がない」と怒られます。)

恐らく OS X で出力される二つ目の様なバージョン情報は、実はgccコマンドの中身が LLVM(clangの中身と同じもの)である事を意味していますが、前頁の通りこのサイトではコンパイラの違いを気にしなくても大丈夫です。